Loading...

The Foundation of
Fulbright Japan

フルブライト・ジャパン70周年について

「世界平和を達成するためには人と人との交流が最も有効である」という、故 J. ウィリアム・フルブライト米国上院議員の提唱のもと、第二次世界大戦終了後、世界で最も知られた権威ある人物交流事業として発展してきた米国発のフルブライト交流事業。本交流事業は、日本においてもガリオア・プログラム*を継承する形で1952年に開始され、日米間の人物交流の礎として、今年(2022年)設立70周年を迎えます。この70周年という節目を迎えるにあたり、私たちフルブライト・ジャパン(日米教育委員会)は、次のことを目指します:

これらの実現のために、年間を通じて、フルブライター(フルブライト奨学生・同窓生)、日米両政府関係者、ご支援をいただく企業・団体、個人、そして未来のフルブライターを繋ぐイベントを開催予定です。(開催日程・案内は随時ホームページにて更新予定)

報道関係者の方へ

ご取材のお問い合わせ、(配信時に)プレスリリースの受信をご希望の方は、こちらまでご連絡ください。

Framing our Future

「Framing our Future」は、 日米フルブライト交流事業70周年のテーマです。このテーマには、過去70年間にわたる日米間の人物交流の歴史や、各分野においてリーダーとして活躍する同窓生の功績を称え、未来のフルブライト奨学生へ繋ぐという思いが込められています。異国の地での勉学や研究の道は、時に多大な努力を要するものかもしれません。しかし、フルブライターは、いかなる時も自分を信じ、私たちの未来をつくることができると信じています。

Education equals Peace

教育と平和は密接に関係しているといわれています。毎年、世界平和度指数を発表しているグローバルシンクタンク「経済平和研究所」が作成した24項目の指標の2つにも教育が含まれています。日米間の教育機関を舞台とするフルブライト交流事業は、両国が互いに対する理解を深め、平和な結びつきを強化することに貢献しています。

フルブライト・ジャパンの理念 ―これまで、そして未来へ―

「教育交流は、『国家を人々に変える』、すなわち国際関係を人間的にすることができます。それは他のどんなコミュニケーション手段もできないことです」 これは、故・J.ウィリアム・フルブライト米国上院議員の言葉です。フルブライト交流事業は、この信念をもとに発展、教育・文化交流を通じ、多くの日本と米国の人々を繋いできました。プログラムが70周年を迎えるにあたり、私たちは「人と人との繋がりが国際関係をつくる」という思いを再確認し、未来に継承していきます。

日米間で多くの人々の交流を可能にしてきたフルブライト交流事業を、私たちの未来をつくるべく今後も継続していくことが、同氏が目指した国境を越えた人的共感の輪を広げていくことに繋がると信じています。この70周年という新たな節目に、同プログラムの提唱者・フルブライト上院議員の思いと、これまで築き上げてきた日本と米国の絆を再確認します。

フルブライト・ジャパンの歩みと歴史

1951年、日米間の教育交流事計画を実施するための覚書が交わされ、翌年、前身となるガリオア・プログラムを引き継ぐ形で日本におけるフルブライト交流事業が始まりました。当初は米国政府の資金で運営されていたプログラムは、1979年より日米で運営資金を分担することになり、新たな覚書に基づいて日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が設立されました。2021年には新たにフルブライト・三木谷記念奨学金が設立されるなど、70年を経た現在も新たな取り組みが広がっています。

1982年に全国ガリオア・フルブライト同窓会が設立され、フルブライト同窓生は交流事業を支援する大きな力となっています。毎年、総会を開催し、節目となる年には皇室からの賓客を招いています。また1986年には日米教育交流振興財団を設立し、現役のフルブライト奨学生を支援しているほか、米国から来日するフルブライターを支援するボランティアプログラムなど様々な活動を行っています。

国内外で活躍する日本のフルブライター

1952年に第一期奨学生が日本からアメリカへ留学してから、70年間に6,600名を超える日本人が米国に、2,900名を超える米国人が日本に留学しました。現在、大学院留学、博士論文研究留学、研究員留学、ジャーナリストとしての留学という4つのカテゴリーで両国から年間約100名のフルブライターが交流事業に参加しています。帰国後の奨学生は日本の国際化に重要な役割を果たし、政治、経済、学術、芸術をはじめとする国内外の多様な分野で活躍しています。

How many Fulbrighters ?

OVER

6,600

OVER6,600

日本から米国への
フルブライト留学者数

(1952-2022)

OVER

2,900

OVER2,900

米国から日本への
フルブライト留学者数

(1952-2022)

6

6

ノーベル賞受賞者数

※日本人フルブライター4人+
米国人フルブライター
(日本に留学)2人

著名な日本人フルブライター

  • 山根敏子(日本初の女性外交官)
  • 穂坂衛(IEEE Computer Pioneer Award受賞者)
  • 明石 康(元・国連事務次長)
  • 利根川 進(ノーベル生理学・医学賞受賞)
  • 小柴 昌俊(ノーベル物理学賞受賞)
  • 下村 脩(ノーベル化学賞受賞)
  • 友枝昭世(重要無形文化財の各個認定(人間国宝))
  • 根岸 英一(ノーベル化学賞受賞)

*ガリオア・プログラム:第二次大戦後のガリオア(占領地域救済政府基金:Government Appropriation for Relief in Occupied Area)による留学生派遣プログラム